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業務用エアコンをリースする時の料金相場とランニングコストを紹介

「業務用エアコンを導入したいけど、購入すべきかリースにすべきか迷っている」
「リース料金の相場や仕組みが知りたい」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

この記事では、 業務用エアコンのリース料金相場や仕組み、購入との比較 について詳しく解説します。以下のポイントを押さえれば、最適な選択をするための判断材料を手に入れることができます。

本記事の内容

  1. リース料金の相場と仕組み
    業務用エアコンのリース料金はどう決まるのか、具体的な例も交えて解説します。
  2. リースのメリットとデメリット
    初期費用ゼロで導入できるリースの利点や注意すべきデメリットを比較します。
  3. 購入とリースの判断基準
    初期費用やランニングコスト、所有権の有無を考慮したベストな選択肢を見つけます。

この記事を最後まで読めば、業務用エアコンのリース料金相場をしっかり理解し、自社に最適な選択肢を見つけられるようになります。ぜひ参考にしてください!

業務用エアコンリースの基礎知識

業務用エアコンリースの仕組み

業務用エアコンリースでは、リース会社がエアコンを購入し、利用者はそれを一定期間借りる形となります。月額料金を支払うことで、エアコンの使用権を得られるだけでなく、以下のようなサービスが付帯することが一般的です。

リース契約に含まれるサービス

  • 動産保険:自然災害や盗難などのリスクをカバー
  • 保守サービス:定期点検やメンテナンス費用込み
  • 保証期間:契約期間中の修理や交換対応

リースの流れ

  1. リース会社への申し込み
  2. 必要条件や審査の確認
  3. 契約内容の決定(期間・料金・保険など)
  4. 設置工事と利用開始

例えば、飲食店がリースを利用すると、契約期間中はエアコンの定期点検や修理費用が含まれるため、維持管理の手間が軽減されるメリットがあります。

リース料金の詳細

業務用エアコンのリース料金は、機種や設置する場所、契約期間によって異なりますが、以下が一般的な相場感です。

リース料金の目安

  • 小規模オフィス用:月額5,000~15,000円
  • 中規模店舗用:月額15,000~30,000円
  • 大規模施設用:月額30,000円以上

例えば、10坪程度の事務所で使用するエアコンの場合、月額10,000円前後のリース料が発生することが一般的です。

以下詳細を解説します。

リース料金の相場

業務用エアコンのリース料金は、エアコンの性能(馬力)、設置する空間の広さ、リース契約の年数など、さまざまな要因によって決まります。以下に、これらの要因がリース料金にどのように影響するかを詳しく解説します。

エアコンの性能と設置面積

エアコンの性能は「馬力(HP)」で表され、設置する空間の広さや用途に応じて適切な馬力を選ぶことが重要です。一般的な目安として、以下のような関係があります。

  • 1.5馬力
    15〜40㎡の空間に適しています。主に小規模な事務所や小売店などで使用されます。

  • 3馬力
    40〜80㎡の空間に適しています。中規模のオフィスや店舗に適しています。

  • 6馬力
    80〜120㎡の空間に適しています。広めの店舗やレストランなどでの使用が一般的です。

  • 10馬力
    120㎡以上の大規模な空間に適しています。大型の商業施設やホールなどで使用されます。

リース契約の年数とリース料率

リース契約の期間は、一般的に3年から7年の間で設定されます。契約期間が長くなるほど、月々のリース料金は低くなる傾向があります。これは、リース料率が契約期間に応じて変動するためです。以下に、契約年数別のリース料率の目安を示します。

  • 4年契約:リース料率は約2.3~2.6%
  • 5年契約:リース料率は約1.9~2.2%
  • 6年契約:リース料率は約1.7~1.9%
  • 7年契約:リース料率は約1.5~1.7%

例えば、総額30万円のエアコンを4年間の契約でリースする場合、月額料金は以下のように計算されます。

30万円 × 2.3% = 月額6,900円

このように、契約期間が長くなると月々の支払額は減少しますが、総支払額は増加する可能性があります。

リース料金の具体例

具体的なリース料金の例を以下に示します。

1.5馬力のエアコン(適用面積:約15~40㎡)

  • 本体価格:約30万円
  • 設置工事費用:約5万円
  • 総額:約35万円
  • 月額リース料金(7年契約、リース料率1.5%の場合):約5,250円

6馬力のエアコン(適用面積:約70~103㎡)

  • 本体価格:約50万円
  • 設置工事費用:約10万円
  • 総額:約60万円
  • 月額リース料金(7年契約、リース料率1.5%の場合:約9,000円

10馬力のエアコン(適用面積:約76~122㎡)

  • 本体価格:約70万円
  • 設置工事費用:約18万円
  • 総額:約88万円
  • 月額リース料金(7年契約、リース料率1.5%の場合:約13,200円

これらの数値はあくまで目安であり、実際のリース料金はリース会社やエアコンの機種、設置環境などによって異なります。 

リース料金の内訳

リース料金は以下の項目で構成されています

  • 設備費用:エアコン本体価格を分割して支払う形
  • 設置工事費用:配管や電気工事にかかる費用
  • 保守・点検費用:リース期間中のメンテナンス費
  • 保険料:動産保険が含まれる場合が多い

例えば、リース契約で月額15,000円を支払う場合、その内訳としてエアコン代8,000円、保守費用5,000円、保険料2,000円が含まれるケースが想定されます。

【事務所・小売店・飲食店】業種ごとのリース料金の相場

業種や使用条件によってリース料金に違いが出ることがあります。

事務所の場合、33〜66㎡程度の広さで月額リース料金はおよそ10,000円から15,000円です。事務所の業務時間は比較的短いため、エアコンの稼働時間も抑えられることが多く、料金が低めに設定される傾向にあります。

小売店では、66〜99㎡程度の広さを想定すると、月額リース料金は15,000円から25,000円が相場です。小売店は照明や来店客の出入りによって室内温度が上がりやすく、エアコンの使用頻度が高まるため、事務所よりもやや高い馬力のエアコンが必要とされる為、リース料金がやや高めになります。

飲食店では、50〜82㎡程度の広さで、月額リース料金は20,000円から35,000円となることが想定されます。飲食店は厨房設備による熱の発生が多く、冷房負荷が高いため、他の業種と比べて馬力の高いエアコンが必要になることが予想される為、リース料金が高くなる傾向があります。

例えば、飲食店のオーナーであれば、厨房の熱源を考慮して高性能なエアコンが必要となり、リース契約を選択することで初期費用を抑えつつ、長期間の利用に適したプランを選ぶことができます。このように、業種や店舗の利用条件に合わせて適切なリースプランを検討することが重要です。

リース導入のメリットとデメリット

リースのメリット(初期費用0円・動産保険など)

業務用エアコンをリースで導入する最大の利点は、初期費用がほぼ不要である点です。リース料金には動産保険や定期メンテナンス費用が含まれる場合が多く、故障時の修理費用や管理の手間を削減できます。このため、特に中小企業や新規事業において資金負担を軽減する方法として有効です。

リースのデメリット(総額・中途解約リスクなど)

一方で、リース期間が長期になると、総額が購入費用を上回ることが多い点がデメリットです。また、中途解約が難しく、解約時に残り期間分の料金が請求される場合があります。そのため、契約期間や条件を事前にしっかり確認することが重要です。リースは初期費用を抑えたい場合に適していますが、長期的なコストも考慮して選択する必要があります。

リース契約に活用できる補助金を申請する(ESGリース促進事業補助金制度 など)

リース契約には補助金を利用できる可能性があります。ESGリース促進事業補助金制度など該当する補助金を利用すれば、さらにコストを削減できる可能性があります。当然、補助金には申請が必要になりますが、多くの場合は、リース会社が申請を請負う事が一般的ですので、リース会社と相談の上検討するのが良いでしょう。

購入とリースの比較と判断基準

初期費用とランニングコストを比較

購入とリースの大きな違いは、初期費用とランニングコストにあります。

①購入の場合

  • 初期費用:100万円以上などまとまった金額が必要  
  • ランニングコスト:メンテナンス費用や修理費用は自己負担  

例えば、小規模オフィスで10坪程度のエアコンを購入する場合、100万円の一括費用と年間2万円程度のメンテナンス費用が必要です。

 

②リースの場合

  • 初期費用:不要(リース料金に含まれる)  
  • ランニングコスト:リース料金に保守費用が含まれることが多い  

例えば、月額リース料金が1万5,000円のケースでは、年間18万円で保守も含めた運用が可能です。

初期投資を抑えたい場合や、一定額を経費として計上したい場合には、リースが適していると言えます。

所有権の有無と管理の手間

所有権があるかどうかも、購入とリースを比較する際の重要なポイントです。

①購入の場合

  • 所有権は利用者にあり、資産として計上される
  • メンテナンスや修理の手間と費用は全て自己負担

②リースの場合  

  • 所有権はリース会社にあるため、資産計上が不要  
  • 保守サービスが含まれるため、維持管理の手間が少ない  

例えば、飲食店のオーナーがリースを選択することで、エアコンの定期点検や故障対応をリース会社に依頼でき、店舗運営に集中できるメリットがあります。

これらを踏まえて、資金状況や事業運営のスタイルに応じた選択をすることが大切です。

まとめ

業務用エアコンのリース料金について、本記事では相場や仕組み、購入との比較などを詳しく解説しました。リースは初期費用を抑えつつ柔軟な運用が可能であり、さまざまな業種での導入が進んでいます。以下に、記事の要点をまとめました。

記事のまとめ

  1. 業務用エアコンリースは初期費用を抑えられる。
  2. リース料金は性能や設置面積、契約年数で変動する。
  3. 業種ごとにリース料金の相場が異なる点に注意。
  4. リースは動産保険付きだが、中途解約にリスクあり。
  5. リース契約にも補助金が利用できる可能性がある。
  6. 目的や予算に応じた適切な選択が重要。

リースと購入、それぞれのメリット・デメリットを理解し、最適な選択を検討してください。

ABOUT ME
椋木 数馬
【監修者】:椋木 数馬 【所属】:株式会社アイドットコム | 営業課長 【経歴】:ビルメンテナンス業に従事したのち、空調コンシェルジュとして活躍 【資格】:空調コンシェルジュ 【プロフィール文】: 長年にわたりテナントビルや商業施設の空調部門に携わり、多くの施設が抱える空調に関する課題を的確に解決。複雑な設備のトラブルシューティングから省エネ対策の提案まで、多岐にわたる実績をもつ。2018年から空調機器販売のアイドットコムに所属し、顧客ごとのニーズに合わせた最適なソリューションを提案する空調コンシェルジュとして活躍中。多くのお客様から高い評価を得ています。 好きな食べ物はアサイーボウル。